サッカー選手のダイブやシミュレーションは悪なのか?

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ニコ生もワールドカップの恩恵を授かりたい配信が多い。フットボールは最高の配信のコンテンツだからこれを配信のネタにするのはリスナーとしても盛り上がるので嬉しいし、深夜のキックオフで一人寂しく観るよりはコメントが流れて感情を共有するのは楽しい。そんな配信の中でもフットボールのダイブやシミュレーションという事が多々話題になるし、ダイバーの話題になったりする。

フットボールの世界にはダイバーと言われる選手達がいる。ダイブは審判を欺くプレーであるため、常習的にこの行為を行うプレイヤーは「ダイバー」という悪名が付き纏い、悪いイメージを持たれるようになる。フットボールの世界におけるダイブやシミュレーションは悪なのか?

接触に対する各国の考え方

ダイブ・シミュレーションはそんなに強くない当たりでも審判にアピールする様にこけて、審判を欺き、自チームに判定が有利に働かせるというのが一番の狙いだ。こういう行為や考え方は南米選手や南米地域に多い。上手くファールを貰って、試合を有利に進めている所は色々と勉強になる場合もある。

基本的には自チームが攻撃している場面で、ボールを奪われてカウンターを喰らわない為に中盤の選手が体を張ってファールをし、試合を遅らせるのと結果だけは一緒だ。カウンター阻止の場合はプロフェッショナルファールと言われるし、ダイブやシミュレーションはそうは言われない。

南米の選手の認識や文化では試合を有利に勧める手段としてのダイブ・シミュレーションも悪くないものらしい。日本の文化に当て嵌めればずる賢いというやつだ。しかし、イングランドやドイツではそうはいかない。イングランドの場合はフットボール発祥の地という文化から、こういう非紳士的行為はかなり嫌われるし、そもそもぶつかってなんぼという認識があるから、そこで倒れるなんて線の細い選手とかひ弱な選手と周りにアピールしているようなものだ。

ドイツに至っては当たってくる選手を弾いてこそ強い選手という認識なので、ちょっとの接触で派手に飛ぼうものなら、イングランド以上に選手としての価値を落としてしまう。(日本だとあたりに強い選手と言えば、人がぶつかってきても倒れないという認識だが、ドイツのあたりの強い選手というのは、ぶつかってきた選手を弾き飛ばすというのが強いという認識なる。つまり、当たられて倒れないというのは普通)

スペインに関しての接触プレーの見識を知らないので予想でしか書けないが、おそらく体を当てられないというのが第一で、当たってくる選手に対して、かわすとかいなすというのが良い選手になるのだと思う。つまり、文化的には自分達は当たりに強くないという認識からスタートしているのだと思う。

ともかく、接触に関する考え方が地域やリーグ、国によって違うのだからダイブが良い悪いの前に選手の身体的な要素としてどうなのか?というのが前提にあるし、審判の接触に関する見解の相違もあったりで意見が統一されていないという側面もある。

ダイブも自衛

ダイバーと呼ばれる選手達に1つ共通している事がある。それが線が細いということだ。そんな彼らにとって、ダイブやシミュレーションは褒められた手段ではないにしろ短い選手生命を守る手段であり、自衛なんだと思う。相手のDFはまさに壁でこちらから当たっても動かない。むしろ、そんな屈強な相手に試合ごとに当たられては線の細い選手達は体が持たない。当たられても(あたりの強さに限らず)踏ん張らずに飛んでいくとかシミュレーションを狙うのは、試合の結果も去ることながら、短い選手生命の中では必要悪なのだ。

ロシア大会でもダイバーとして話題のネイマールはサントス時代は相手をかわすのに非常に長けていて被ファール数は多いものの怪我につながるようなものは少なかった。それだけ体の使い方が上手かった。というか、ネイマールが評価されていたのはその点もあった。おそらく、サントス時代のネイマールを知っている人なら、彼がダイバーと呼ばれる未来は想像できなかったと思う。

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しかし、今となっては良い選手であるとともにダイバーとしても名を馳せた。南米の選手が欧州に行く際、必ずと言っていいほど体つきに関して注文が付く。結局、この課題をクリアしないで、結果を求める限りそのリスクとしてダイバーという汚名も被らなければならないのだと思う。(さすがに今の様にこけた後にピッチを派手に転びまわるのはやりすぎだとは思う)

ダイブ・シミュレーションの今後

2016年のロシアワールドカップからVARが導入された。早速、その恩恵でシミュレーションによるPKが取り消された。結局、ダイブやシミュレーションは悪なんだと思うし、VARが今後も活用されればダイバーの抑止力となってダイブは減ると思う。こうなってくれば、確かにフェアな試合が多くなると思う。

ただ、今までの線の細い選手達にとってはかなり厳しい状況になるのは確かで、体つきを良くするか、細い体のまま怪我とともにフットボールをするという選択肢に迫られると思う。これが各国、各地域に根付く接触に関する考え方にどう変化が現れるのかで今後の強豪国の序列が変わると思う。

それでは。

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