今年のニコニコ生放送は人それぞれに思うことがあるでしょう。プレミアム会員数の減少、大手生主の他配信サイトへの移籍、配信者・リスナーの高齢化、社会的に取り上げられる生主の失態もほぼありませんでした。
他方、他の配信サイトが好調です。YouTuberなる単語は今年の流行語にノミネートされるくらいですし、若い世代の将来なりたい職業にYouTuberがランクインする等々、YouTuberの躍進と炎上は社会的にも取り上げられるくらいです。
ふわっちだオープンレックだの配信で稼げるサイトが配信界隈を賑わしたのもを今年でしょう。もしかしたら、将来、配信で稼ぐというのが主流になった時に、今年がその黎明期となるかもしれなません。
とまぁー、配信サイトという市場の戦いの中でニコニコはやられ続けているわけだが、中々退場しきれません。
筆者は今後ニコニコ生放送は配信界でゾンビ化していくのでは?とか思っていて、その要因の1つにリスナーがいると思っています。
ニコ生のコアなリスナー
ニコ生はオワコンだ何だというのは配信に興味のある人なら、誰もが察しているところですが、中々配信サイトとして淘汰されません。
この要因として、筆者はニコニコ生放送のコアなリスナーが配信サイトとしてニコ生を終わらせられないと考えています。
このコアなリスナーとは、特定の配信者の囲いとかファンとかそういうコアなリスナーではなく、ニコニコの特殊な文化を好むリスナーを意味します。
このコアなリスナーの特徴を考えれば・・・
- 生主は叩いても良い存在
- 配信はリスナーのためにしている。とリスナーが勝手に思っている
- 表面上は配信のことを真面目に考えているようなコメントをする
- 匿名のカードを捨てきれない
といったところでしょうか。
配信に熱すぎるリスナー
このニコニコのコアなリスナーは強制や常識が大好きだと思います。その為、生主が自身の知っている正義や常識では考えられない事をすれば、余裕で説教だし、鬼の首を取ったように叩きます。何より、嘘を凄く嫌う傾向があるし、生主に綺麗さを求める潔癖性があるでしょう。
そしていざケツに火がついちゃうと、とにかくリスナー数やコメント数で押し切って、生主を同調圧力や空気で押し潰そうとします。どんな小さなミスも気に入らず、隙あらば、ここぞとばかりに叩いて良い存在が生主なのでしょう。
次によくわからないのが、リスナーの方が、生主はリスナーのために配信していると考えている点です。
いや、確かに生主はリスナーの為に放送しているんでしょうけど、それは生主(配信する側)の主義や考え方であり、リスナーは所詮がそれを受ける立場でしか無いはずです。
それをどこでボタンが掛け違ったのか、配信に口出しするリスナーがいるようで、中々に熱いと思います。
また、たまーに、表面上は配信を真面目に考えているコメントを見かけます。
「こうすれば配信が盛り上がる」「ここはこうしろ!」
等々。
所謂、影のフィクサーといったところでしょうが、このフィクサーはリスナー様第一主義の配信者には有り難い存在かも知れないが、なんだかんだリスナーでしかないし、配信初めて3ヶ月の配信者しかそのアドバイスは感謝されないでしょう。
確かにニコ生はコメントの文化だから、コメントする事にあたって条件があるわけでもないですが、
「わざわざ配信の内容に口出ししたりしてどーすんのよ?」
「そんなガチで配信を見て疲れない?」
「配信を真面目に見てさ、配信を見るのはリスナーの仕事なのか?」
「ただのリスナーなのに、そこら辺にいるような仕事優先みたいな社畜のようにプライベートで見る配信で社蓄みたいな事しちゃってどーすんの?」
「配信ぐらい現実世界のいざこざを忘れてまったり観ようよ。」
なんて思います。
あーだこーだ書いてきましたが、ニコ生のコアなリスナーはニコ生に長く居すぎるために、社畜化しているとそれとな~く感じます。
何故熱くなるのか?
これらの社畜化するリスナーを支えているのが匿名だと思っていて、もう匿名の事に関してはちょこちょこ書いているので、ここでは詳しく書きませんが、ともかく社畜化するリスナーを作っているのは匿名の文化だと思うし、他の配信サイトの配信者が、ニコ生が怖いのはそういう社畜化したリスナーが怖いのだと思います。
そして、その社畜化したリスナーはニコニコ以外の文化で生きていけないから、ニコニコを捨てきれず、その期待に答えるために、ニコニコ生放送は配信サイト界でゾンビ化していくと思います。結果、ニコ生は死にきれず、オワコンだダメだなんて言わている未来があるかもしれません。
今後
ここまで書いた筆者もニコ生の社畜化したリスナーかもしれませんが、これまで多くの生主達は配信サイトを流動的に動いています。
なんだかんだ、多くのリスナーは配信者について回る存在なので、配信者が今後流動的に動けば、このニコ生のコアなリスナーが大切にしているモノも薄れていくので、その時に本当の意味でニコ生は終われるのかしません。
それでは!