方向音痴は一般的には方向感覚が鈍く、よく道に迷う方の事を言います。
そんな方向音痴の方は克服したいとか治したいとか改善したいと考える方も居るでしょう。
筆者は(多分)方向音痴ではありませんが、仕事柄、方向音痴では生活できない立場の人間です。
そういう方向音痴とは無縁な筆者から考える方向音痴の克服の仕方を紹介してみます。
方角・方向で覚えようとするから道に迷う
ここでは、筆者が想像する方向音痴の考え方をまず示します。
例えば、貴方が新宿駅から徒歩で皇居に行くとします。
この場合、大まかに言えば、自分が今いる(新宿駅)場所から東に行けば、皇居に行けます。
そのまま東にまっすぐ歩ければ良いのですが、実際は今いる場所から、まっすぐ東の方向に歩くことは出来ません。
それはビルだ飲食店だお堀だなんだと障害物があるからです。
では、どうやって新宿駅から皇居に行くかと言えば、道路であり道を通って行くわけです。
つまり、実際には東に道を使って行くわけで、その道さえ覚えてしまえば迷うことがないのです。
結局、方向音痴は道を覚えていないと同義だと筆者は思っています。
方向音痴の克服治し方改善は1つ!トレーニングは必要ない
方向音痴の治し方はたった1つで、目的地までの地図や道を頭に覚える以外なく、これは方向感覚とか空間認識能力とかの問題ではなく、記憶力の問題になります。
つまり、トレーニングするとかは必要なく、ただ道と地図を覚えれば良いのです。
ただ、地図と言っても、ただの地図ではなくて、具体的には大きい地図と小さい地図の2つです。
まず、大きな地図ですが、具体的には上記の地図と同じ地図の事を言います。
この場合、上が豊島区、左が中野区、下が渋谷、右が中央区という感じで大体で良いので覚えます。
新宿駅から皇居に行くというのは、「新宿区から中央区に行く」という感じで、大きい地図でまずは考えます。
そして、もう1つの小さな地図とは、これらの地図を意味します。
これらの上記の3つの地図は、新宿駅から皇居までのスタートと曲がり角とゴールの地図です。
つまり、新宿駅から皇居まで歩いていくという事は、まず新宿駅からアルタを目指し、そこをスタートとします。その後・・・
① アルタから隣にある三井住友銀行新宿支店の方向に歩いて、そこからずっとただひたすらに道なりにまっすぐ歩く。(具体的には新宿通りを歩く)
② その後、まっすぐ歩いたら、仲良し公園があるので、それを左に曲がって、その道をまたまっすぐ歩く。(具体的には番町中央通りを歩く)
③その後、墓苑入口という四つ角があるのでそれを右に曲がる。
これで皇居に行けます。
ここまでの説明で、方向感覚や空間認識能力を使うことはありません。
むしろ重要なのは、
①.アルタから三井住友銀行方向に向かって歩き、ひたすら道を真っ直ぐ行く。
②.三角公園を左に曲がる。
③.墓苑入り口で右に曲がる。
という単語が重要で、必要なのは記憶力でしょう。
道を覚えるのはエピソード記憶
そして、もうひとつ重要なのが、道覚えるのも結局は、エピソード記憶だということです。
このエピソード記憶とは、個人的体験や出来事についての記憶を意味します。
自分が家に迷わず帰れるのも、自分が何度もそこを通って、様々な体験をしていたり、様々な出来事・イベントを覚えているので、迷わないのです。
(例:この道を通って帰った方が近かったなどの体験)
結局、同じ事を繰り返す(同じ道を通る)からこそ、道を覚えるのであり、繰り返しになりますが、方向音痴というのは、道を覚えられないと同義ではないのでしょうか?
まとめ
最後に、今まで説明した事をひっくり返すような事を書きますが、
「方向音痴を治すためには道を覚えるしかない」
のですが、「意識して道を覚えようとしない」というのはポイントです。
矛盾しているような感じですが、道を覚えようとしても、覚えられないから方向音痴なのです。
従って、意識して道を覚えようとせず、とにかく、どのようにして目的地に着くか?というのに固執したほうが結果的に道を覚えると思うのです。
こういうのは、ダイエットで痩せるとか英語を話せるようになりたいとかと同じで、あくまで、それは目的であってそれが結果ではないと思うのです。
これは自分の経験則なのですが、筆者も過去痩せたいと思っていた時期がありました。
当然、ダイエット的な事もしました。しかし、痩せれませんでした。
その後、サッカーに興味を持ち、サッカーをしたいとか上手くなりたいと思いました。
となれば、結局、練習とかボールを触るしかないので、そうなった時、必然的に体を動かして運動をするので、いつの間にか痩せていたなんていう事がありました。
きっと英語や英会話も同様でしょう。
別に英語を使うのは手段とか過程であって、目的は英語で英語をしゃべる人達とコミュニケーションを取ることとか自分の考えを伝える事だと思うのです。
多分、ここらへんの趣旨(道を覚えるのはあくまで手段で目的は目的地に着くこと)を見誤るので、方向音痴の人は方向音痴のままなのだと思います。
筆者は(多分)方向音痴ではないですが、方向音痴の人は男女にあまり力の差がない記憶という人間が持っている能力をまず活かす事から始めてはどうでしょうか?
それでは!